3月10日・11日、宮城県南三陸町にて、今年9年目の東日本大震災法要と語り部バスツアーを開催しました。
二階まで津波被害がありながら避難所でもあった南三陸町志津川にあるホテル観洋に宿泊し夜はキャンドルナイトを行ないました。
この町に津波が襲来した時の映像と共に思い返し、当団体代表の海中捜索の海の中の映像や行方不明の人数を新たに知り、語り部の後藤さんから、震災当時の状況や復興における問題点など、現在の被災地における課題などを話していただきました。
参加者の皆とても勉強になったと感動されてました。
翌日9年を迎えた11日。
語り部バスによる南三陸町内の被災地案内を開催し戸倉地区・高野会館・防災庁舎での災害当時の様子を語りながらめぐりました。
バスの中での当事者である語り部の伊藤さんの話や民間震災遺構である高野会館の内部に入ってこそ知る震災当時の状況、そして、現在の被災地は高台になり、防災庁舎の周囲は復興祈念公園ができたりと、震災当時とは大きく変わった風景を見ていただきました。
※高野会館は総合結婚式場として営業してる中、震災当日は町の高齢者の方々の芸能発表大会が行われていました。
そこに大地震。3階の大宴会場まで津波が押し寄せながら、現場の判断で327人と2匹の犬の尊い命を救いました。
午後は、宮城県南三陸町にある「海の見える命の森」にて、東日本大震災追善法要が行いました。
全国からのボランティアと地元の方を併せて70名以上の方が集まり、僧侶による読経と参列者のお焼香で震災で亡くなられた方々を追悼しました。
まるであの時を思い出させるかの様に雪がちらつき
法要のあと、震災が発生した14時46分
サイレンを合図にそれぞれの想いを抱きながら、参加者全員で海に向かって黙祷を捧げました。ピタッ風が止み
空に虹が広がっていました。
祈りが届いたかの様な大きな大きな虹でした。
ここでしか感じることのできない多くの事を皆さまに学んでいただき、改めて心に深くこの日が刻まれた事と思います。
震災でお亡くなりになられた全ての方のご冥福をお祈りいたします。
〇東日本大震災行方不明者数 2020年3月10日現在(警察庁調べ)
岩手県 1,112名
宮城県 1,217名
福島県 196名
全国 2,529名
【キャンドルナイト】
【語り部バス】
【震災遺構内視察】
【東日本大震災9年目法要】